ちなみに第10番は「グラン・パルティータ」、第12番は「ナハトムジーク」といった二つ名を持つ一方、第11番は名無しで、知名度もさほどではないが、この時期のモーツァルトならではの若々しく豊かな色彩を持つ、実に愛らしい作品だ。
1781年に作曲された当初はなんとヘ長調、かつクラリネット、ホルン、ファゴット各二管の六重奏編成だったが、翌年オーボエ二管が加わり、現在の形である変ホ長調の八重奏曲となった。
1781年に作曲された当初はなんとヘ長調、かつクラリネット、ホルン、ファゴット各二管の六重奏編成だったが、翌年オーボエ二管が加わり、現在の形である変ホ長調の八重奏曲となった。
全5楽章が全て変ホ長調であるというのも珍しいが、同じ調であっても各楽章がそれぞれ違う表情を見せるのは作曲者の天才がなせる技であろう。
各楽器の緻密なメロディの掛け合いや陰翳に富んだ音の対話をお楽しみいただきたい。
第一楽章:アレグロ・マエストーソ 変ホ長調 4/4拍子
第一楽章:アレグロ・マエストーソ 変ホ長調 4/4拍子
第二楽章:メヌエット 変ホ長調 3/4拍子
第三楽章:アダージョ 変ホ長調 2/2拍子
第四楽章:メヌエット 変ホ長調 3/4拍子
第五楽章:アレグロ 変ホ長調 2/4拍子
この曲の演奏会