2019/07/23

C.サン=サーンス / 動物の謝肉祭(木管五重奏版)

世の中の数ある曲の中には、それが意図するかしないかはさておき「子どもでも聴くことができるクラシック音楽」というものが存在しています。
この動物の謝肉祭も、子どものためのコンサートで演奏されるのをいくつか目にしたことがありますが、動物にちなんだ楽曲のタイトルが一見「わかりやすく」思われるのと、14曲ある曲が全て2分程度以内で終わる…(余談ですが、某国営放送局の幼児番組の歌も1曲2分程度で終わるのがほとんど)というのがその所以なのでしょう。

元々は批評家たちの非難により疲れてしまったサンサーンスが、滞在していた友人のチェロ奏者のホームコンサート向けに(気晴らしの意味も含めて)作った組曲です。
単純な「子ども向け」の枠に収まるものではなく、自分を攻撃した批評家や世相への皮肉や既存の曲のパロディがたっぷり含まれており、本人の意図もあり生存中は発表・出版はされませんでした。(ただし、生粋の自作曲である白鳥は生前に発表も出版もされています) 

とはいえ、この曲のテーマとして描かれる「動物」達は大変魅力的で老若男女問わずとっても親しみやすい曲となっております。
本日取り上げる木管5重奏版も含め様々な編成での編曲もあり、(作曲家の意図に反して?)多くの場面で演奏される「クラシックの名曲」として親しまれています。
序奏から終曲までたくさんの動物が出てきます。ライオン、にわとり、亀、象、カンガルー、耳の長い動物(ぜひ想像してみてください!もしかしたら件の「耳の肥えた」批評家たちを皮肉っているのかも。。。)、カッコウ、ヒト(ピアニスト)、ガイコツ(化石)、白鳥…ちなみに、本来は一緒にいるはずであったラバはどこかに走って逃げてしまい、水族館はホールなので水槽持ち込みの許可を得ることができず、大きな鳥籠は空っぽになってしまいましたとさ。

この曲の演奏会