2014/09/12

苫米地英一(指揮)

2016年9月ヴェルディ生誕の地イタリア・ブッセート歌劇場にて、G.ヴェルディ作曲のオペラ「アイーダ」を指揮しイタリアでのオペラデビューを果たした。またその成功によって2017年6月にイタリア・マジェンタ劇場他でG.ヴェルディ作曲のオペラ「リゴレット」を、同年8月にはイタリア・ピアチェンツァでG.プッチーニ作曲のオペラ「ラ・ボエーム」を指揮した。2018年にはイタリアでカヴァレリア・ルスティカーナ他を指揮する予定。

 これまでにイタリアでは2012年8月に、オルヴィエートで開催された第5回ルイージ・マンチネッリ国際オペラ指揮者コンクールのファイナリストに選ばれ、オルヴィエート歌劇場でG.ヴェルディ作曲のオペラ「椿姫」の抜粋を指揮した他、2014年4月にはフィオレンツォーラ市立歌劇場にてコンサート形式によるヴェルディの「アイーダ」を指揮するなど、オペラ発祥の地イタリアにおいて、イタリアオペラの指揮で活躍している。

 日本でもこれまでに、G.ヴェルディ作曲の「マクベス」「リゴレット」「椿姫」「トロヴァトーレ」「アイーダ」「オテロ」や、G.プッチーニ作曲の「ラ・ボエーム」「トゥーランドット」、V.ベッリーニ作曲の「ノルマ」等、20作品以上のイタリアオペラを指揮しており、来年2018年からは東京で開催されるヴェルディのオペラ28作品の全曲を演奏会形式で行う「ヴェルディ・チクルス・トウキョウ2018-2027」の指揮者として、日本におけるイタリアオペラの普及活動にも力を注いでいる。

 オペラ以外の分野では、邦楽器によるプロフェッショナルオーケストラ「日本音楽集団」の指揮者として、これまでに定期演奏会を始め国内で数多くのコンサートを指揮している他、2015年2月には南米公演を指揮し、スタンディングオベーションによる大成功を収めた。また邦楽オーケストラの指揮者として2009年にはウィーンフィルハーモニー管弦楽団のメンバーによるアンサンブル「ウィーンヴィルトゥオーゼン」と邦楽合奏とのコラボレーションによるコンサートを指揮した他、2014年6月には「邦楽創造集団オーラJ」を指揮して国立劇場主催公演にデビューを果たした。

 作曲家としてもこれまでに数々の作品を作曲しており、2014年にはイタリア・ミラノにてイタリア歌曲「Alla formica」(詩:ジャンニ・ロダーリ/ソプラノ歌唱:ロッセッラ・レドーリア)を初演し、作曲家としてもイタリアデビューを果たしている他、2016年10月には広島で初のオペラ「かぐや姫と帝の物語」(台本・演出:池田理代子)を初演し大成功を収めた。2017年3月には「女声合唱とピアノ三重奏のための“風”」(詩:Tara Solheim)を初演し、その成功によって直ちに作詩者の故郷カナダでの公演が決まった。

 作曲家として日本の伝統楽器による作品も作曲しており、これまでに「尺八三重奏曲“二つの桜”」や「尺八と管弦楽のための三つの連画」といった尺八のための曲や、邦楽オーケストラのための作品「春の舞」「照手姫」等を作曲している。

 1977年愛知県安城市生まれ。オペラの指揮をレナート・パルンボ(ベルリン・ドイツ・オペラ元音楽総監督)に師事。愛知県立岡崎高等学校を経て、東京学芸大学を卒業。洗足学園音楽大学附属指揮研究所修了。イタリアを始めとするヨーロッパ各地の歌劇場にて研鑽を積む。第5回ルイージ・マンチネッリ国際オペラ指揮者コンクール(イタリア)ファイナリスト。日本音楽集団指揮者。


 苫米地英一オフィシャルサイト www.eiichitomabechi.com