2017/03/18

L.v.B.室内管弦楽団 室内楽演奏会vol.8

2017年8月5日(土) 五反田文化センター 音楽ホール
12:30 開場 13:00 開演
入場無料
 
曲目:
 野平一郎 / シャコンヌ 4つのヴィオラのための
 L.v.ベートーヴェン / 七重奏曲 変ホ長調 Op.20 田中カレン / Silent Ocean(for Trumpet and Piano)
 M.ブルッフ / ロマンス Op.85
 J.ブラームス / クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114
 F.シューベルト / ピアノ三重奏曲 変ホ長調 《ノットゥルノ》 D. 897
 F.シューベルト / 交響曲第5番 変ロ長調 D.485

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バッハの名曲「シャコンヌ」のビオラ四重奏版、管・弦楽のアンサンブル、そして合奏まで、今回もお楽しみいただけるプログラムです。
ぜひご来場ください!

会場アクセス:
 JR山手線、都営地下鉄浅草線、東急池上線「五反田駅」より徒歩約13分
 東急池上線「大崎広小路駅」より徒歩約10分
 東急目黒線「不動前駅」より徒歩約10分

 

2017/03/12

F.メンデルスゾーン-B/序曲《美しいメルジーネの物語》 Op.32

メルジーネ、あるいはメリュジーヌとはフランスを起源としドイツにも広まった蛇女の伝承で、上半身は女性、下半身は蛇、背中には翼を持っている。伝承は異類婚奇譚、つまり人間あるいは神とそれ以外との恋愛、結婚を題材としたものである(日本では「鶴女房」や「雪女」、あるいは西洋では「美女と野獣」などが該当する)。

ある貴族(もしくは騎士)がメルジーネと出会い恋に落ち、「土曜日に自分の姿を決してみないこと」を制約として結婚する。10人の子供を設けるが、ある日貴族は約束を破り土曜日にメルジーネの正体をみてしまうことで、幸せな生活は終わりを告げる。

メンデルスゾーンはベルリンでこの物語を題材としたオペラを見たのだが、いたく不満で自分で作曲することとしたらしい。
演奏会用序曲(組曲などではなく単体の作品として演奏される)と作曲されたこの「美しいメルジーネの物語」は 交響詩に近い作品と言える。
残念ながら初演は不評に終わり、現在演奏されるのは改訂版となっている。

曲は水のイメージとされる分散和音で穏やかに始まる序奏と、やがて激しく苦悩するかのような音楽へと進み、そしてメンデルスゾーンらしい美しく情熱的なメロディーとが交互に演奏され、最後は静かに終わりを告げる。

この曲の演奏会
第39回演奏会

2017/03/09

J.フランセ/オーボエと管弦楽のための《花時計》

《花時計》とは、18世紀スウェーデンの植物学の権威
リンネが「一定時刻に咲く花と閉じる花を順番に植え、その咲きようを見ることで時刻を知ることができる」と考え、200種からの花をチョイスし実際に製作したもの。
その中から7つの花を選び、オーボエ独奏と小管弦楽のための曲を作ったのがジャン・フランセ(1912-1997)です。
1959年にフィラデルフィア管の首席ob奏者ジョン・デ・ランシーの委嘱により作曲・初演された、7つの小曲が切れ目なく続く16分ほどの作品で、それぞれには時刻とそれに対応して咲く花のタイトルがついています。

オーケストラはもとよりオーボエとピアノによる室内楽でも、日本では なかなか演奏される機会は少ない隠れた逸品ですが、ソロはもとより(フランセの管楽器の扱いのご多聞に漏れず)オケが難しい、更にそれをピアノ伴奏として編まれた譜面がこれまた難しい…しかしランシーとプレヴィンによる録音は名盤として知られ、LP時代のオールドファンも多いようです。

軽快さと機知、生気の溢れる作風のフランセの、ころころと表情の変わる粋なパリの一日。花々と共に、ご一緒に時間を追ってお過ごし頂けたら幸いです。
J.フランセ/オーボエと管弦楽のための《花時計》

第1曲 「午前3時:毒イチゴ」
第2曲 「午前5時:青いカタナンセ(ルリニガナ)」
第3曲 「午前10時:大輪のアザミ」
第4曲 「正午:アラバーのジャスミン」
第5曲 「午後5時:ベラドンナ(セイヨウハシリドコロ)」
第6曲 「午後7時:嘆きのゼラニウム」
第7曲 「午後9時:夜咲くムシトリナデシコ」

この曲の演奏会
第39回演奏会