2018/09/26

L.v.B.室内管弦楽団 室内楽演奏会vol.11

2019年2月3日(日) かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール
12:30 開場 13:00 開演
入場無料


曲目:
 W.A.モーツァルト / セレナード第12番 ハ短調 K.388 (384a) 『ナハトムジーク』
 L.v.ベートーヴェン / 弦楽三重奏曲第1番 変ホ長調 Op.3
 D.ミヨー / パストラーレ Op.147
 J.ブラームス / クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115
 F.C.ホミリウス / ホルン四重奏曲変ロ長調 Op.38
 チェロアンサンブル2019
  1.F.メンデルスゾーン-B/真夏の夜の夢よりノクターン
  2.F.シューベルト/ロザムンデよりアンダンティーノ
  3.F.シューベルト/軍隊行進曲
 B.マルティヌー / 調理場のレビュー H.161
 W.A.モーツァルト / ファゴット協奏曲 変ロ長調 K. 191 (186e)

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会場アクセス:
 京成線青砥駅下車徒歩5分
  →会場アクセス(施設Webサイト)

ザ・室内楽と言えば弦楽四重奏や木管五重奏を思い浮かべ、オーケストラ以上に「お堅いクラシック」のイメージがあるかもしれません。確かにベートーヴェンやブラームス、ラヴェル、ショスタコーヴィチなどの室内楽曲は演奏するほうも聴く側も気合を入れる必要がありますが、もっとお気楽に楽しむことができる曲もたくさんあります。
毎度「盛り合わせ」でお送りする室内楽演奏会では編成も時代もバラバラなごった煮なプログラムでお楽しみください。

2018/07/30

W.A.モーツァルト/ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調 K.498

この作品は1786年8月5日、ウィーンで作曲されました。モーツァルトは親しい友人や演奏家のために多くの作品を残しており、この「ケーゲルシュタット・トリオ」もそうした作品の一つだと考えられています。初演では、モーツァルトの友人でピアノの生徒だったジャカン家の令嬢がピアノを、モーツァルト自身がヴィオラを、クラリネットは当代随一の名手だったアントン・シュタードラーが演奏したという逸話があります。


なお、「ケーゲルシュタット・トリオ」とは広く定着した愛称ですが、モーツァルト自身が与えたものではないというのが通説です。ケーゲルシュタットとはドイツ語で、「ケーゲルン(ボウリングのようなゲーム)」を行う場所、といった意味の語で、同時期に書かれた管楽器のための作品(12の二重奏)の自筆譜に「ケーゲルンをしながら」と残っていたことから混同されたのでしょうか。しかしながら、この作品の持つ伸びやかさや遊び心を感じさせるネーミングで、言いえて妙な感じは多分にあります。編成としてかなり特殊な作品にもかかわらず演奏頻度が高いのは、曲そのものの魅力はもちろんのこと、愛称を与えられたことも、その理由の一助となっているのかもしれません。


曲は、澄みわたるような長調で紡がれるフレーズをベースに、内省的な短調のフレーズを織り交ぜた3つの楽章からなります。各パートとも随所に見せ場があり、趣向を凝らして書かれた作品だといえるでしょう。


この曲の演奏会
室内楽演奏会vol.10

2018/07/28

L.v.ベートーヴェン/木管八重奏曲 変ホ長調 Op.103

管楽器のための8重奏曲 変ホ長調 Op.103は、1792年に作曲され1793年に改定された楽曲です。
ベートーヴェンは1770年生まれなので22・3歳ごろに作ったことになり、作品番号でいえば1番あたりでもよいはずなのに何故103番なのか-それは、この曲がベートーヴェンの死後、1830年に出版されたためこのような作品番号となった-ということです。

ちなみにベートーヴェンは改訂されたのに外に出さなかったこの曲を弦楽5重奏に編曲し、1796年に「Op.4」として出版しました。弦楽5重奏という新ジャンルを開拓する実験曲のベースとしてOp.103を使用していたのです。
さらに1806年、彼のよき理解者でありよき友であったフランツ・クラインハインツが弦楽5重奏からピアノ3重奏曲に編曲し、本人がそれを承認したことでOp.63として出版されています。
まさにこの曲は一粒で三度美味しいといわんばかりですが、曲のベースは同じでも全てが別の楽曲として成立するのはさすが大作曲家!としかいいようがありません。

Op.103の編成はオーボエ・クラリネット・ファゴット・ホルンが各2本で、この編成はベートーヴェン憧れのモーツァルトの管楽セレナーデと同編成なので、何か影響を受けたに違いないでしょう。
曲想は短調楽章のない、軽やかで明るく爽やかな4つの楽章で構成されています。オーボエとクラリネットが曲を導きファゴットとホルンがそれを支える、木管楽器の温かくて柔らかい響きとバランスのとれた音楽をお届けいたします。

この曲の演奏会
室内楽演奏会vol.10

2018/07/27

G.ゴルターマン/『2つのサロン風の小品』よりレリジオーソ&J.クレンゲル/4つのチェロのための即興曲 Op.30

オーケストラや室内楽で低音セクションを担当するチェロは、古楽では肩にかけてバイオリンのように演奏されたり、床にエンドピンを指さず足に挟むスタイルから発展してきた楽器だ。
イタリア語のVioloncelloとはViolon=Viola+one(大きなヴィオラ) + cello(小さい)、つまり「小さな大きなヴィオラ」の意味になる。もともと弦楽器一般をヴィオラと呼んでおり現在のそれとは異なるのだが、当時の弦楽器の大きいものがViolone(ヴィオローネ、コントラバスの祖先)、さらにそれの小さな楽器がVioloncello、ということだろうか。
ただしヴァイオリン、ヴィオラ、チェロは「ヴァイオリン属」と呼ばれる楽器で構造的にはヴィオローネとは別のものである。

楽器としてのチェロは低音楽器でありながら倍音を利用することで高音までを出すことが可能で、音域の広さを活かして同一楽器でのアンサンブルにも取り組まれている。
近年では「1000人のチェロ・コンサート」がもっとも有名なイベントだろう。

『2つのサロン風の小品』より 1.レリジオーソ (Georg Eduard Goltermann, 1824 – 1898)
この曲は1000人のチェロコンサートで何度も取り上げられており、チェリストの間ではお馴染みの一曲です。逆に、チェリスト以外はこの曲は全く知られていません。この機会にぜひお楽しみ下さい。

即興曲 Op.30 (Julius Klengel, 1859 - 1933)
ドイツの有名(らしい)曲のメドレーで構成されていて、ゆったりとした賛美歌から始まり、最後は結婚行進曲で華やかに終わるという気ままな接続曲スタイルの作品。


この曲の演奏会
室内楽演奏会vol.10

2018/07/25

W.A.モーツァルト/ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407

モーツァルトはその短い生涯の中で、多くのホルンの為の楽曲を書き残しています。
4曲(断片も含めるともっと沢山!)のホルン協奏曲が特に有名で、そのほとんどは、モーツァルトの友人であったヨーゼフ・ロイトゲープ(1732-1811)の為に書かれたと言われています。
彼とモーツァルトの関係は「親友」か「悪友」か、いずれにしろ相当気の置けない間柄であったようで、ホルン協奏曲の自筆譜にはロイトゲープに当てた(下品な)からかいの言葉が書かれていたり、楽譜自体も色とりどりのインクで書かれていたり、と言ったエピソードも良く知られています。

今回演奏する「ホルン五重奏曲」も、ロイトゲープの為に残した作品の中の一つです。まるで協奏曲のように技巧的に書かれたホルンのパートが、弦楽4部(通常のカルテットとは異なり、ヴィオラ2本の編成となっており、暖かな響きがします)と対話する形式で書かれています。

個人的な話を一つ。
大学時代の恩師は、お前たちのような下手くそがこの曲に手を出すな!と口を酸っぱくして言っていました。あのゲルト・ザイフェルト(カラヤン時代のベルリン・フィルの伝説的な首席ホルン奏者)も怖がっていた曲なのだから、と。いざ練習を始めて、その忠告の意味を改めて実感している次第です。
楽譜自体はそんなに難しくないように見えるのに、それを「モーツァルトらしい」音楽に聞かせるのは素人ホルン吹きにはいかに難しいことか。。。
まだまだ技術も人生経験も足りないようです。

充実した響きを聞かせる、弦楽4部の演奏に聞き惚れつつ、ホルンの悪戦苦闘を温かい目で見守っていただければ幸いです。


この曲の演奏会
室内楽演奏会vol.10