2018/02/20

M.ウェーバー/歌劇「魔弾の射手」 Op.77より (ホルン八重奏)

魔弾の射手は、カール・マリア・フォン・ウェーバーの作曲したオペラの一つで、1650年頃のボヘミアを舞台としたドイツの民話が題材となっています。

あらすじは以下の通りです。
若き猟師マックスが森林保護官の娘である恋人アガーテと結婚するには、次の日に開かれる射撃大会でよい成績をあげることが条件でしたが、近頃スランプ気味のマックスは的を射抜くことすらできないでいました。

狩人仲間のカスパールはそこにつけ込み、打てば百発百中の魔弾を使うようそそのかします。
マックスは最初は拒絶するものの、やはり射撃大会のことが気になり、アガーテの制止も聞かず真夜中にカスパールと待ち合わせた狼の谷へ向かい悪魔に魂を売り、マックスとカスパールは7つの魔弾を手にいれます。

射撃大会当日。
魔弾の効果でマックスは見事な射撃を見せました。
領主はマックスに鳩を打つよう命じますが、魔弾にかけられた呪いのせいで、その弾はアガーテに当たってしまいます。しかし当のアガーテは無傷で、その代わりにそれた弾にあたったカスパールが絶命します。
マックスは魔弾を使用したことを正直に答え、領主は激怒し追放を告げますが、隠者が現れ1年の執行猶予を命じ過ちを許すことを諭しました。領主もその考えを容れ、正しい行いをするなら、マックスとアガーテが結婚することを認め、物語はハッピーエンドとなります。

劇中で歌われる「狩人の合唱」は、多くのホルン奏者にとってオペラの内容は知らなくともこの曲だけは知っているのではないか、というほど馴染み深い曲です。
またオペラの序曲の中でもホルンのコラールが効果的に使われています。朝の静かな森の中で、遠くから聞こえてくる祈りの合唱のような響きは、クラシックファンにとって「ホルン」と言えばまず頭に浮かぶ場面ではないでしょうか。

今回は、オペラの中から、序奏、狩人の合唱 を含む、6つの曲をベルリンフィルホルン奏者のクラウス・ヴァレンドルフ氏が抜粋・編曲した楽譜を演奏致します。

(編曲版の曲)
 1.魔弾の射手(序奏、狩人と村人の合唱)
 2.花嫁付添の乙女たちの合唱
 3.場面転換(マックスのレチタティーヴォ)
 4.アリエッタ
 5.アガーテの祈り
 6.狩人の合唱

この曲の演奏会
室内楽vol.9