2015/10/20

演奏会のご案内(印田千裕&印田陽介 デュオリサイタル ヴァイオリンとチェロの響き Vol.4)

第35回演奏会ソリストの印田千裕さんのリサイタルのご案内です。

日時:
 2015.10.27(火) 18:30開場/19:00開演
会場:
 銀座 王子ホール(東京都中央区銀座)
料金:
 全自由席 前売 3,500円(当日 4,000円)
プログラム
 ロンベルグ:「魔王」の主題による変奏曲
 遠藤雅夫:「風の道」 ヴァイオリンとチェロのための
 ヘルマン:華麗なる大二重奏曲 Op.12  他

お問い合わせ:マリーコンツェルト 047-482-3171
主催:マリーコンツェルト
協力:ミュージックプラザ、ストラミュージック、スズキメソード、トゥインクル音楽院


2015/09/10

L.v.B.室内管弦楽団 室内楽演奏会vol.5

2016年1月10日(日) 五反田文化センター 音楽ホール
13:00 開場 13:30 開演
入場無料
 
曲目:
 L.v.ベートーヴェン / 2つのオブリガート眼鏡付きの二重奏曲 変ホ長調 WoO 32 より
 J.M.ウェーバー / 七重奏曲『我が生涯より』ホ長調
 W.A.モーツァルト / セレナード第13番 ト長調 K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
 C.ライネッケ / オーボエ、ホルン、ピアノのためのトリオ イ短調 Op.188
 C.C.サン=サーンス / 七重奏曲 変ホ長調 Op.65


室内楽シリーズも3年目、vol5となりました。
今回はいつものティアラ江東から五反田文化センターに会場を移し、弦楽合奏を含む名曲・迷曲をお送りします。

まずはベートーヴェン初期の作品である「メガネ付きの二重奏曲」。
視力の悪い友人二人のために作曲した、とのことですが真偽はいかに。
名前は知られているけれど演奏会で聴くことは滅多にない曲となっています。

続けてはウェーバーの七重奏曲。
七重奏というとベートーヴェンが有名ですが、こちらの曲は「魔弾の射手」や「オベロン」知られるウェーバー・・・ではなく、1854年プラハ生まれの作曲家です。
作曲家の情報が著しく少なく、Wikipediaのドイツ語・チェコ語に僅かながら記載があるぐらいでした。
サロン風ながらどこかジプシー音楽を感じされる、ちょっと不思議な曲となっています。

一転してモーツァルトの「アイネクライネ」。
こちらはベートヴェンの「ジャジャジャジャーン」と肩を並べる有名曲です。
今回は弦楽合奏でお送りします。

そして最後にピアノ入りの室内楽を二曲。
ライネッケのトリオとサン=サーンスの七重奏曲。
ライネッケはメンデルスゾーンに師事し、ブラームスの「ドイツ・レクイエム」の初演を指揮するなど指揮者としても活躍をした人物です。
どこかブラームスを感じさせる響きですが、オーボエとホルン、どちらも美しいメロディーを奏でる優雅な時間です。

最後にサン=サーンス。
弦楽五重奏とトランペットとピアノという、類似の編成がほとんどない曲です。
古典風に仕上げながらも、サン=サーンスらしい感じに仕上げられており、15分ほどと短いながらもとても充実した曲となっています。

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会場アクセス:
 JR山手線、都営地下鉄浅草線、東急池上線「五反田駅」より徒歩約13分
 東急池上線「大崎広小路駅」より徒歩約10分
 東急目黒線「不動前駅」より徒歩約10分

 

2015/07/27

J.ブラームス / 弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調 Op.18

ブラームスは慎重で完璧主義者で意固地な性格であった、とは色々な資料から読み取れます。
室内楽の分野では(ピアノ曲や歌曲を除いても)名作を多く残した、というよりは残された作品の全てが名作ですが、交響曲と同じくベートーヴェンの作品に続くことに慎重であったブラームスは弦楽四重奏ではなく、弦楽六重奏曲からまず手がけたのでした。
 2曲の弦楽六重奏曲は比較的初期に作曲されています、と言いながらも彼が27歳の時の作品です。

この弦楽六重奏曲という編成は実は珍しく、ブラームスの2曲の他にはチャイコフスキーの「フィレンツェの思い出」、シェーンベルクの「浄夜」が有名でしょうか。
ボロディンやドヴォルザークも作品を残していますが、あまり演奏される機会はないように思います。厳密には室内楽ではないのですが、リヒャルト・シュトラウスのオペラ「カプリッチョ」の前奏曲が弦楽六重奏曲となっており、こちらの方がアマチュアでもよく演奏されています。

編成は弦楽四重奏にビオラとチェロを1本ずつ加えていますので、よく言えば厚みのある、しかしながらやや「重い」曲となるので、演奏する側としてはそのバランスを取るのがなかなか難しいところです。


この第2楽章が有名で、悲劇的な曲調が印象的です。
映画のBGMに使われたことでも知られています。

 
(ルイ・マル監督「恋人たち」)

ブラームスといえば師シューマンの愛妻クララとの恋話ですが、この映画も知ってか知らずか不倫の物語です・・・。
映画に使われたブラームスというとサガンの「ブラームスはお好き」の映画版、「さよならをもう1度」でも使われています。
こちらもまた浮気をテーマとした作品ですね。。。

そんなエピソードはともかく、曲全体はどちらかと言えば若さを感じさせながらも、この第2楽章のドラマティックで悲劇的な雰囲気が全体を引き締めているのは確かです。

個人的なおすすめですが、この曲を雨の日のドライブのBGMでよく聴いています。
特に第1楽章は(ブラームスにしては珍しいことに)若さと躍動感に溢れる曲ですので、新緑の時期の雨のイメージにとてもよく合います。
雨の日のドライブは憂鬱だな、という時にぜひぜひお試しください。

ちなみに、六重奏曲第2番では別れた恋人の未練を断ち切るために、その名前を音型に記したとの逸話があります。
堅いイメージのブラームスですが、どうも恋話に結び付けられることが多いのが羨ましい・・・もとい不思議ですね。


2015/07/04

L.テュイレ / ピアノと木管五重奏のための六重奏曲 変ロ長調 Op.6


テュイレ(Ludwig Wilhelm Andreas Maria Thuille,1861- 1907,トゥイレとも表記)は、オーストリア出身のドイツの作曲家です。45歳の若さで亡くなりましたが、楽器の取扱いに優れた技量を発揮し、室内楽曲に献身した多作な作曲家です。R.シュトラウスも若い頃に一員であった「ミュンヘン楽派」の代表者とされています。

この曲は28歳で妻のために書かれ、同年にドイツの音楽祭で初演されました。

第1楽章Allegro moderato
ソナタ形式。ホルンにより雄大な主題が始められ、他楽器からピアノに受け継がれた後、クラリネットが柔らかく第2主題を奏でます。中間部では2つの主題が時々顔を覗かせつつ、最後は一気に加速して力強く終わります。

第2楽章Larghetto
第1楽章に同じくホルンで始まり、他楽器からピアノに受け継がれ、最大の盛り上がりを迎えます。その後、木管の静かな旋律で落ち着きを取り戻し、ホルンが冒頭を再現すると、ピアノが静かに回想しつつ終わります。

第3楽章Gavotte,Andante quasi Allegretto
これまでとは打って変わり、オーボエによる軽やかな旋律で始まり、各楽器に受け継がれます。中間部はオーボエによるおどけた旋律の第2主題で祝祭的に盛り上がります。やがてピアノによる冒頭主題に戻った後、突然あっさりと終わります。

第4楽章Finare
木管の小刻みで軽快な和音に合わせ、ピアノが主題を奏でます。やがて、ホルンにより第2主題が転調を繰り返しながらしばらく演奏されると、やがて再び、冒頭主題に戻ります。その後突然の一瞬の静けさの後、一気に加速し、華やかに全曲の幕を閉じます。

2015/06/30

W.A.モーツァルト / ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478


数々の交響曲、室内楽曲、オペラなどを作曲した天才、古典派の大作曲家として大変有名なモーツァルトは29歳のときにこのピアノ四重奏曲を作曲しました。出版社からの依頼により、アマチュア演奏家のために三曲のピアノ四重奏曲を作曲することになったモーツァルトでしたが、紆余曲折を経て彼の生涯の中でも二曲しか作曲されることはありませんでした。ピアノと弦楽三重奏の組み合わせは当時大変珍しく、この曲がピアノ四重奏曲の始まりと言っても過言ではないのかもしれません。

力強いユニゾンのテーマとピアノの掛け合いから始まる1楽章は、モーツァルトにとっての運命の調性、交響曲第25番や第40番と同じト短調です。物悲しさが随所に感じられる提示部、その後の展開部では各楽器がかわるがわるモチーフを繰り返し、徐々に盛り上がりながら再現部へ突入します。

どこか懐かしさを感じさせられる2楽章。やさしいメロディーの中にも重厚感が入り混じり、途中ふわっとあたたかな空気になる瞬間にはモーツァルトらしさがふと呼び戻されます。モーツァルトは、どんな風景や出来事を思い浮かべながら作曲したのでしょうか。

1、2楽章とは打って変わって、3楽章は明るく楽しいロンドの楽章です。ピアノのコロコロとした音のかわいらしさ溢れる始まり、激しいピアノの3連符と攻撃的な弦楽器が印象的な中間部。何度も何度も繰り返されるテーマは少しずつ表情を変えながら盛り上がりのなか終わりを迎えます。

当初、「難解で大衆受けはしない」「アマチュアが演奏するには難曲である」などと評されましたが、200年以上を経て聴衆に愛される曲になったのだと思います。