2014/09/23

L.v.ベートーヴェン/交響曲第8番ヘ長調Op.93

「ベートーヴェンの交響曲で最も人気のあるのは何番か?」、と問われれば、3,5,7,9番のいずれかがおそらくは該当しそうなものである。ちょっと通な?人は1番とか4番とか6番とか。意外と隠れた人気があり、プロの演奏会でもちょくちょく目にするのは2番であろうか。

・・・そう、8番はマイナーである。

立場としては3番と5番に挟まれた4番と同じように、出来のいい兄の7番、出世しすぎた9番に遠慮する次男坊の悲哀が漂っている。 Wikipediaにも「ベートーヴェンはこの第8番を結構気に入っていたのだが、聴衆からはあまりよい反応が得られず、現代でも相対的に人気は今ひとつ である。」などと書かれてしまっている。

人気のなさに拍車をかけるのは構成的に「1番、2番、4番のような小品」なのか、「偉大なる大作」なのかがはっきりしないとことではないだろうか。前者として、古典的な交響曲として考えるにはその表情はあまりに豊かであり、後者として分類するにはいささかシンプルである。

我が尊敬するギュンター・ヴァントの演奏でさえ幾分その迷いというか、彼の手兵である北ドイツ放送響の中でも結論としてどちらであるのか、その解釈 は定かではない。快活に曲が進む時もあれば、停滞とまではいかないが、出だしの勢いが失われているように感じられることがしばしある。もちろんrit.の 指示が書かれていれば別ではあるが、同じフレーズを繰り返しつつ盛り上がるところなどは力尽きている感があったりする。

・・・確かに刻みの疲れる曲ではありますが(==)

そんな8番であるが、第2楽章はやはりキモである。

かの朝比奈氏もその著書の中で「音楽の歴史上、こんなシンフォニー楽章は二つとないでしょうな」と書いているが、メトロノームのカノン云々の真相は別とし て、そんなエピソードがついてくるのもこの楽章の魅力故だろうか。以前某音楽評論家の指揮で演奏したときには、「ベートーヴェンが湯治に行く際に乗った馬 車の音」ともいわれたが、それもおもしろい話だ。

L.v.B.室内管弦楽団室内楽演奏会 vol.3

2015年1月18日(日) ティアラ江東 小ホール
13:00 開場 13:30 開演
入場無料
 
曲目:
 J.イベール/木管五重奏のための3つの小品
 L.v.ベートーヴェン/3つの二重奏曲 WoO.27 より 第1番 ハ長調
 F.メンデルスゾーン-B/弦楽四重奏曲第6番 ヘ短調 作品80
 J.M.ラヴェル(M.ジョーンズ編)/『クープランの墓』
 W.A.モーツァルト/クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581


三回目となる室内楽演奏会です。
弦楽四重奏、木管アンサンブル、そしてモーツァルトの(無数にある)最高傑作の一つであるクラリネット五重奏曲をお送りします。

ベートーヴェンのWoO(作品番号なし)の作品には我々のイメージする気難しい顔ではなく、楽しげな作品が残されています。
偽作ともされていますが、どこか「スプリングソナタ」を思い浮かべる 作品です。

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会場アクセス:
 地下鉄 都営新宿線・東京メトロ半蔵門線 「住吉」駅下車 A4出口より徒歩4分

2014/09/20

L.v.B.室内管弦楽団第32回演奏会

L.v.B.室内管弦楽団第32回演奏会
2014年10月19日(日) トッパンホール
13:30 開場 14:00 開演
全席自由 1,000円(前売800円)
指揮:
 苫米地 英一
独奏:
 田野村 聡
曲目:
 L.v.ベートーヴェン/歌劇《フィデリオ》より《序曲》
 苫米地 英一/『尺八と管弦楽のための3つの連画』→曲紹介
 F.P.シューベルト/交響曲第8番ハ長調 D944《大交響曲》

邦楽とオーケストラ?
ちょっと異色の組み合わせかもしれませんが、琴とバイオリンによる宮城道雄の「春の海」はよく聴かれる組み合わせです。

尺八ならではの和の世界とオーケストラによるどこかで耳にしたような、しかし新しい音楽をお送りします。

ソリストには田野村氏、そしてプロ邦楽オーケストラ「日本音楽集団」指揮者も努める苫米地氏を迎えての演奏会をお楽しみください。

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チケットの取り扱い:
  L.v.B
.室内管弦楽団第32回演奏会
会場アクセス:
 飯田橋駅 JR総武線(東口)、東京メトロ有楽町線、東西線、南北線、都営地下鉄大江戸線(B1出口)より徒歩約13分
 
江戸川橋駅 東京メトロ有楽町線(4番出口)より徒歩約8分
 
後楽園駅 東京メトロ丸ノ内線、南北線(1番出口)より徒歩約10分


2014/09/19

田野村聡(尺八)

田野村聡 Tanomura Soh



岡山県岡山市出身。島根大学総合理工学部卒業。

ギター、電子音楽制作、DJ等の様々な音楽遍歴を経たのち、18歳から尺八を始める。 琴古流尺八を筧秀月、現代邦楽を田辺洌山、田辺頌山に師事。菅原久仁義に古典から現代曲まで幅広く師事。 NHK邦楽技能者育成会51期修了。日本音楽集団団員。

第17回長谷検校記念くまもと全国邦楽コンクールにて優秀賞(笛・尺八音楽の部1位)受賞。 国際交流基金の派遣による海外公演を始め、伝統邦楽奏者として国内外で多数のコンサートやワークショップ、学校公演に出演する一方、 著名アーティストとの共演によるTV出演やレコーディング等の活動を幅広く展開。

SEGA「龍が如く 維新!」ゲーム内音楽及びサウンドトラックのレコーディングに参加。 また、様々なジャンルのアーティストとコラボレートしたユニットを数多く主導し、尺八の表現における新たな可能性を追求している。

2014/09/12

苫米地英一(指揮)

2016年9月ヴェルディ生誕の地イタリア・ブッセート歌劇場にて、G.ヴェルディ作曲のオペラ「アイーダ」を指揮しイタリアでのオペラデビューを果たした。またその成功によって2017年6月にイタリア・マジェンタ劇場他でG.ヴェルディ作曲のオペラ「リゴレット」を、同年8月にはイタリア・ピアチェンツァでG.プッチーニ作曲のオペラ「ラ・ボエーム」を指揮した。2018年にはイタリアでカヴァレリア・ルスティカーナ他を指揮する予定。

 これまでにイタリアでは2012年8月に、オルヴィエートで開催された第5回ルイージ・マンチネッリ国際オペラ指揮者コンクールのファイナリストに選ばれ、オルヴィエート歌劇場でG.ヴェルディ作曲のオペラ「椿姫」の抜粋を指揮した他、2014年4月にはフィオレンツォーラ市立歌劇場にてコンサート形式によるヴェルディの「アイーダ」を指揮するなど、オペラ発祥の地イタリアにおいて、イタリアオペラの指揮で活躍している。

 日本でもこれまでに、G.ヴェルディ作曲の「マクベス」「リゴレット」「椿姫」「トロヴァトーレ」「アイーダ」「オテロ」や、G.プッチーニ作曲の「ラ・ボエーム」「トゥーランドット」、V.ベッリーニ作曲の「ノルマ」等、20作品以上のイタリアオペラを指揮しており、来年2018年からは東京で開催されるヴェルディのオペラ28作品の全曲を演奏会形式で行う「ヴェルディ・チクルス・トウキョウ2018-2027」の指揮者として、日本におけるイタリアオペラの普及活動にも力を注いでいる。

 オペラ以外の分野では、邦楽器によるプロフェッショナルオーケストラ「日本音楽集団」の指揮者として、これまでに定期演奏会を始め国内で数多くのコンサートを指揮している他、2015年2月には南米公演を指揮し、スタンディングオベーションによる大成功を収めた。また邦楽オーケストラの指揮者として2009年にはウィーンフィルハーモニー管弦楽団のメンバーによるアンサンブル「ウィーンヴィルトゥオーゼン」と邦楽合奏とのコラボレーションによるコンサートを指揮した他、2014年6月には「邦楽創造集団オーラJ」を指揮して国立劇場主催公演にデビューを果たした。

 作曲家としてもこれまでに数々の作品を作曲しており、2014年にはイタリア・ミラノにてイタリア歌曲「Alla formica」(詩:ジャンニ・ロダーリ/ソプラノ歌唱:ロッセッラ・レドーリア)を初演し、作曲家としてもイタリアデビューを果たしている他、2016年10月には広島で初のオペラ「かぐや姫と帝の物語」(台本・演出:池田理代子)を初演し大成功を収めた。2017年3月には「女声合唱とピアノ三重奏のための“風”」(詩:Tara Solheim)を初演し、その成功によって直ちに作詩者の故郷カナダでの公演が決まった。

 作曲家として日本の伝統楽器による作品も作曲しており、これまでに「尺八三重奏曲“二つの桜”」や「尺八と管弦楽のための三つの連画」といった尺八のための曲や、邦楽オーケストラのための作品「春の舞」「照手姫」等を作曲している。

 1977年愛知県安城市生まれ。オペラの指揮をレナート・パルンボ(ベルリン・ドイツ・オペラ元音楽総監督)に師事。愛知県立岡崎高等学校を経て、東京学芸大学を卒業。洗足学園音楽大学附属指揮研究所修了。イタリアを始めとするヨーロッパ各地の歌劇場にて研鑽を積む。第5回ルイージ・マンチネッリ国際オペラ指揮者コンクール(イタリア)ファイナリスト。日本音楽集団指揮者。


 苫米地英一オフィシャルサイト www.eiichitomabechi.com