Bの日記帳

2017/01/14

E.グリーグ / 組曲『ホルベアの時代から』 Op.40

ノルウェーの作曲家エドヴァルド・グリーグ(現地語では「グリッグ」になるようだ)は、19世紀後半に活躍した国民楽派の音楽家として知られている。
交響曲は習作のみが残されているだけだが、オーケストラではピアノ協奏曲や「ペール・ギュント」がよく演奏されているだろう。
「ペール・ギュント」があまりに有名であるためグリーグの名前を聞いたことがある、という人は多いのだろうが一般的なレパートリーはそれほど多くないかもしれない。

そんなグリーグの室内楽における代表作がこの「ホルベアの時代」、あるいは「ホルベルク組曲」。もともとはピアノ曲として作曲されたが、弦楽合奏版も人気で、大小様々な編成で演奏されている。
古典様式に則り作曲され、前奏曲・サラバンド・カヴォットとミュゼット・アリア・リゴードンの5曲からなる。ピアノ版はどちらかというと軽やかな組曲、例えばクープランなどの古い時代のイメージがあるが、大編成の弦楽合奏では交響的な作品にもなる自由度の高い作品だろう。

曲は有名なのに「ホルベア」がなんだか知られていないのであらためて調べてみた。
ホルベアとは「デンマーク文学の父」とも「北欧のモリエール」とも呼ばれる文学者ルズヴィ・ホルベア(1684年 - 1754年)のことである。ホルベアはグリーグと同じノルウェーのベルゲンに生まれ、当時ノルウェーがデンマーク統治下にあったことから、デンマーク王フレゼリク5世の元、主にコペンハーゲンで活躍した。(出展:Wikipedia)
あまり馴染みのない人物だが、文学者であり哲学家、歴史家となかなか万能な才人であったようだ。生誕200年の式典のために作曲された「ホルベアの時代から」、小ネタとしては暴れん坊将軍こと8代将軍吉宗と同い年であった。

現在のノルウェーにおいてホルベアがどれぐらい有名なのかは分からないが、この作品はピアノあるいは弦楽合奏の重要なレパートリーであることは間違いない。


この曲の演奏会
室内楽演奏会vol.7

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