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2019/11/11

L.v.B.室内管弦楽団 第45回演奏会

L.v.B.室内管弦楽団 第45回演奏会
2020年3月20日(金・祝日) タワーホール船堀大ホール
13:30 開場 14:00 開演

指揮:
 苫米地 英一

独奏:
 西山 早紀

曲目:
 L.v.ベートーヴェン /
 バレエ音楽《プロメテウスの創造物》 作品43より序曲
 ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58
 交響曲第3番変ホ長調『英雄』 作品55

入場料:
 全席自由1,000円(前売800円)
 前売りチケットはイープラスにて取り扱い→購入サイトへ

お問い合わせ:
 メールでのお問い合わせ
 050-5892-6765(事務局)

会場アクセス:
 都営新宿線船堀駅下車、徒歩約1分

(お客様へのお願い事項)
・政府等により広報されている感染症対策を実施ください
・発熱、体調不良でのご来場はお断りいたします(ぜひ次回にご来場ください)
・入場受付について簡略化させていただきます
 チケットもぎり・招待状回収は行いません
 プログラムはお客様にてお取りください(手渡しは見合わせていただきます)
 当日券販売はお釣りのないようご準備ください
・出演者への花束、プレゼントはご遠慮ください
・良識あるマナー、エチケットをお願いいたします

演奏会アンケート:こちらより回答いただけます

生誕250周年として各地で取り上げられている楽聖ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。交響曲「運命」「第9」、ピアノ協奏曲「皇帝」をはじめ、管弦楽や室内楽に数多くの名作を残した天才の作品から、第1回演奏会以来何度も取り上げてきた「エロイカ」を再演。
ナポレオン・ボナパルトに献呈される予定が彼の皇帝即位の報を知り、「ある英雄の思い出のために」と書き足された逸話はあまりに有名な代表作。
もはや語るまでもない交響曲の歴史を変えた一曲。

ピアノ協奏曲第4番でも楽聖は新たな試みに挑戦する。
協奏曲と言えば長短あるもののまずオーケストラが主題提示をしてから独奏がはじまるのがセオリー。しかしこの作品では独奏楽器が冒頭から演奏を始める新しい試みがなされる。

演奏会の1曲目は序曲「プロメテウス」。
初期の作品で知名度も低い、2曲しかないバレエ音楽のひとつ。
物語と音楽と踊りの融合を目指した作品は興行的には失敗したが、のちに交響曲第3番の第4楽章でも用いられる「エロイカ変奏曲」と呼ばれる音楽が盛り込まれベートーヴェンのこだわりの作品である。

耳の病に苦しめられながらも数々の名作を残したベートーヴェン。
常にチャレンジした楽聖の作品は現代でも常に新しい響きを奏でると評しても過言ではないだろう。


※弦楽器のメンバーを募集しています→詳しくはこちら

L.v.B.室内管弦楽団 室内楽演奏会vol.13

2020年2月2日(日) かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール
12:30 開場 13:00 開演
入場無料

曲目:
 L.v.ベートーヴェン/エグモント序曲Op.84(ホルン八重奏)
 W.A.モーツァルト/ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K.453(独奏:西山 早紀)

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 050-5892-6765(事務局)

会場アクセス:
 京成線青砥駅下車徒歩5分
  →会場アクセス(施設Webサイト)

オーケストラと室内楽をどちらも楽しんでしまおう企画第13弾!
今回はベートーヴェンの習作、二重奏曲と序曲「エグモント」をホルン八本で演奏してしまおうという試みです。ベートーヴェンやシューベルトの影響を受けミュンヘンで活躍した作曲家ラハナーの作品からはチェロアンサンブルを、そして正統派?ではハイドンの名作「五度」、モーツァルトの木管セレナーデをお送りします。
メインにはモーツァルトのピアノ協奏曲第17番。「戴冠式」に知名度では劣るかもしれませんが、豪華な宮廷の舞踏会が思い浮かぶような華麗な作品でしょう。モーツァルトマニアによればピアノ協奏曲の最高傑作とする評価もあるようです。

2019/11/08

R.シューマン / チェロ協奏曲 イ短調 作品129

何事にも定番とか人気というものがある。
なんとかランキングとか、三大なんとかと言われるとよく分からないが納得してしまうことはないだろうか。

協奏曲で三大協奏曲と言えばすべてバイオリン協奏曲で、誰が決めたかは知らないがベートーヴェン・ブラームス・チャイコフスキーの作品だ(ただし日本限定、らしい)。
一方チェロの場合は・・・どうもドヴォルザークの作品一強、対抗でハイドンとエルガーの作品が挙げられるように思う(※個人の感想です)。

しかしながらあまり演奏されないだけで、魅力的な作品はもちろんたくさんある。
例えば我々も以前選曲したチャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」やサン=サーンスの協奏曲、その他にもヴィヴァルディ、シュターミッツ、ポッパー、ディーリアス、ラロなどなど(天才モーツァルトにもチェロ協奏曲があるようだが残念ながら紛失されたようだ)。

このシューマンの作品もそうした演奏される機会の少ない曲だろう(※むしろ有名だとする説もあるが個人の感想です)。

まず1回聴いてみる。

実に地味な作品だ。
記憶に残らないのが正直なところ(※個人の感想です)。
ピアノ協奏曲もチャイコフスキーなどに比べれば地味だがまだ耳に残る曲なのだ(年代によっては某特撮ヒーロー番組で使われたシーンを思い出すだろうか)。

しかしここで諦めずに、できればスコアを眺めながら何度も聴いてみるのである。
何度も聴いて主題を覚える(残る、ではなく覚えるのがコツ)といつしかこの曲の魅力が分かってくる。

そもそもシューマンとはどのような人物だっただろうか。
メンデルスゾーンほどではないがそこそこ裕福な家庭に生まれ、ピアニストを目指すも指の故障により挫折し作曲家への道を志す。
実はこの時にチェロ奏者の道も考えていたので、チェロという楽器に対する思い入れがあるのだろう。チェロソナタこそ残されていないが、室内楽曲では実に「おいしい」ところをチェロが担っている。

もうひとつシューマンを語るうえで外せないのが、クララの存在だ。
自身も当時のドイツを代表するピアニストであり、四男四女の母親であり(長男エミールは1歳で亡くなっている)、そして精神的に不安定なシューマンの創作活動を支え、シューマンの死後もその作品を演奏し普及させた偉大な人だ。
この人がいなければシューマンの活動もこの作品も残されることはなく、ということは後に続くブラームスやドヴォルザークも生まれなかったわけで、後世の人間も多大な感謝を捧げねばならないのである。

作曲された1850年はデュッセルドルフで音楽監督の地位を得た安定した時期であり、創作意欲にあふれ同時期にはヴァイオリンソナタ、交響曲第3番、レクイエムなども作曲された。

そうした背景をもとにもう一度チェロ協奏曲を聴いてみる。
悩み、嘆くような第1楽章、クララへの想いであろう愛情に満ちた第2楽章、そして「Sehr lebhaft(とても元気よく)」と指示される第3楽章では幸せな生涯を歌い上げるようだ。
デュッセルドルフへの移住もクララの賛同があってこそ実現したものであり、シューマンの愛情、感謝、そうした想いが込められた作品なのかもしれない。

しかしながら次第に精神の不安定さがあらわれてくるシューマンはこの後様々な批判に晒されることになるのだが、そんななか1853年、若きブラームスがシューマンを訪れる。
このふたりの出会いを誰よりも喜んだのはシューマン自身であろう。
楽し気な第3楽章を聴きながら、先に待つ辛い時代と新たな出会い、そんなことも考えてみるのも面白い。


この曲の演奏会
第44回演奏会