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2019/01/23

L.v.ベートーヴェン / 弦楽三重奏曲第1番 変ホ長調 Op.3

ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven,1770-1827)が弦楽四重奏曲を書き始める前に、彼は5曲の弦楽三重奏曲を作曲している。
そして、弦楽四重奏曲を書き始めた以後は、弦楽三重奏曲1曲も書かれていない。

つまり弦楽三重奏曲は、彼にとっては弦楽四重奏曲への道程たるに過ぎなかった。
しかしこの曲はピアノとチェロのためのソナタ(Op.64)に編曲されており、弦楽三重奏曲の中でも彼にとって会心の作品だったようだ。

この作品の作曲年代については正確な記録はないが、1796年にウィーンのアルタリア社から出版されているので、この頃の作品と思われる。ハイドンの許で作曲のレッスンを受けていた頃である。

この曲の構成は6楽章からなっており、当時のディベルティメントの形である。
作風からいえばモーツァルトの影響が認められる全体的にすっきりとした印象。

今回はこの中から抜粋して、第1,2,3,6楽章をお届けする。

Ⅰ. Allegro con brio
Ⅱ. Andante
Ⅲ. Menuetto. Allegretto
Ⅳ. Adagio
Ⅴ. Menuetto. Moderato
Ⅵ. Finale. Allegro

この曲の演奏会