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2014/10/12

A.オネゲル/「夏の牧歌」

苦手な曲、と書いてしまうと誤解があるのかもしれませんが、「夏の牧歌」のような曲は我々アマチュアはどうも苦手です。

もちろん嫌いではないのですが(だったら選曲しませんし・・・)、なんというか、独特のセンスが必要にされる曲なのです。

たとえば、交響曲は基本的に皆で同じ方向を向いているので、集団としてのキャラクターを作るのがなんとなくできています。構成にも土台がしっかりしていて、メロディーや対旋律や刻み・和音が・・・とわかりやすのです。

しかし、この「夏の牧歌」や、以前取り上げたディーリアスは、ふわふわとした「世界観」があるだけなのです。

楽譜上はそれほど難しいわけでもないし、特殊楽器があるわけでもないのに、「楽譜通り演奏してもさっぱりわからない」という感想が残ります。

おそらく、ドイツ系の曲、たとえばベートーヴェンやメンデルスゾーン、シューマンといった曲は慣れていることもあり「形」が見えてくるのですが、フ ランス系の、特にこういった曲は出来上がりのイメージというか、絵画や映画のような映像的なイメージの共有がアマチュアは苦手なのでしょう。

技術ではなく、気持の問題でしょうが、「イメージの共有」というのも技術の一つなのでしょうか。

CDを聞きなおすたびに、いい曲だなぁと思うのですが・・・練習して上達するものでもなく、しかし曲目でとりあげない限りは自分たちに足りないものに気がつくこともなく・・・と難しい選曲です。