Bの日記帳

2017/07/02

F.シューベルト / 交響曲第5番 変ロ長調 D.485

「魔王」「冬の旅」などの歌曲で知られるシューベルトは、交響曲の分野でも作品を残しています。
中でも有名なのが通常4楽章で作曲されるところが2楽章までが残されている「未完成交響曲」と、ロベルト・シューマンが「天国的な長さ」と評した「ザ・グレート」でしょう。

この第5番はその双璧と言える大曲ではなく小さな編成で作曲され、クラリネットやトランペット、トロンボーン、ティンパニを欠くためモーツァルトのような雰囲気を持っています。中でも第3楽章は調性や構成がモーツァルトの第40番のそれとの類似性がよく言及されます。
また同時期に作曲された第4番は「悲劇的」の標題とハ短調の属性を持ち、ベートーヴェン的な交響曲の王道を目指したのとは対の関係にあるとも言えます。
そしてメロディーメーカーであるシューベルト、古典的ながらも「歌」に満ち情緒感あふれる曲になっているところがこの曲の魅力でしょう。

交響曲第4番、第5番が作曲されたのは1816年、シューベルトが19歳の時。
この時期に教職を辞し音楽活動に専念するシューベルトはその後10年に渡り数々の作品を残し、そしてわずか31歳でこの世を去ります。
19歳の作品を演奏しながら、もっと多くの作品を残して欲しかった、そんな思いに駆られる1曲です。

この曲の演奏会
室内楽演奏会vol.8

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